桜の下で、朝まで働いて教科書代を稼ぐ

1日16時間、毎日、八坂神社の花見茶屋でアルバイト。

 

ほとんど、寝ずに1ヶ月働く。

 

朝、8時に起きて、40分ぐらいかけて、

山を一つ越えて、大学に行く。

全部、上り坂(笑)

 

授業が終わったら、まっすぐに、

京都を下って、八坂さんまで、自転車で走る。

 

そこから、朝までアルバイト。

 

私は、よく働いたから、私の都合で

働ける時間、全部、働かせて貰えた。

 

シフト制だったけど、

私、ひとりで、二人分ぐらいは動くので、

とっても、大事にして貰ってた。

 

桜の花を見ると、寝ずに働いたあの日々を思い出す。

 

sakura

 

丸山公園、八坂神社、京都を代表する桜の名所。

 

そこにある、茶店。

 

私が青春を過ごした場所

沢山、沢山、勉強させて貰った場所。

 

朝から、家族連れが来てくれて、

デートのカップル達

夕方から、会社の飲み会や、学生さんたちが来てくれて

深夜、1時、2時から、飲み屋が終わった後のお姉さんたちが

お客さんと一緒に来てくれる。

 

私は、大学生になっても、チンチクリンで

中学生男子にしか見えなかったので

「ぼくちん」と呼ばれて、あらゆる人に可愛がって貰った。

 

大学に受かっても、教科書が高くて買えなかった春。

 

働けるだけ、働かせて貰える場所があるのは、

本当に有難かった。

 

でも、いっつもお腹が減ってた気がする。

 

1日、3回、食べさせて貰っても

お腹が減って

お客さんの残したものをコッソリ、

友達と食べてた。

 

お店の人には、

 

「乞食やないんやから!!

そんなんせんかて、食べたらええ!!

遠慮せんと食べや!!」

 

そう言って貰っても、

 

自分から、お腹が減ったとは言えず

こっそり、食べてた。

 

乞食のおじさんの分は、いつも取っておいてあげてた。

 

乞食のおじさんも、笑ってた。

 

「お姉ちゃんは、小さいのに、偉いな。」

 

18歳の私は、そんなに小さくなかったんだけど

幼く幼く、見えたみたい。

 

3時か、4時か、明け方に仕事が終わって、

家に帰って、お風呂に入って、数時間眠って、

また、学校。

 

これが、4月1日から、ゴールデンウィークが終わるまで毎日。

 

大雨が降ったら、やっとお休み。

 

テキ屋殺すに鉄砲は、いらぬ。

雨の三日も降れば良い。

 

この言葉の意味を体で覚えた。

 

仕事が無いのは、辛い。

桜が咲いてるのに、雨で散るのを見るのは辛い。

 

本当に、本当に、可愛がって貰ったので、

毎日、仕事は、本当に楽しかった。

 

テキ屋のおじさん達にも、

 

「おい、こら、ボン!!

 

ズロース(パンツの事ね)!!

ズロース脱がすぞ!!

 

早、ワンカップ持ってこい!!」

 

とか、良く声かけて貰ったな。

 

水商売の綺麗なお姉さん達にも、可愛がって貰った。

 

「坊や、いつでも、働きにきいや。」

 

女の子には、見えない私は、

「おおきに姉さん」

と、いつも、笑ってた。

 

飲み屋のお姉さん達も帰って、

 

静かになってきたら、後片付け

 

満開の桜に、お月様が浮かぶ。

 

重たいゴミを引きづりながら

気がついたら涙が溢れる。

 

悲しいわけじゃないんだけど、涙が溢れる。

 

怖いほどに綺麗なお月様と桜を見ながら

ひとり泣いた。

 

何が、悲しいのか、寂しいのか

わからなかったけど、誰もいなくなった桜の花の下で

泣いてたな。

 

 桜の花の下、働かせて貰った。

 

本当に、沢山、沢山、お客様が来てくれて

いっぱいお金使ってくれた。

 

だから、私には、今でも

桜の花が、100円玉に見える(笑)

 

京都の桜は、今が見頃、

雨が降らずに、長く咲いて欲しいと思う。

 

テキ屋のお兄さん達が儲かるように

晴れた日が続くと良いな。

 

仕事があるって、有難い事。

 

本当に有難い事。

 

今でも、私は、感謝してる。

 

お店のお兄さん、お姉さん、おかみさん、大将。

 

ほんとに良くして貰った。

 

感謝してます。

 

ありがとうございました。

 

桜の花を見ると、

がむしゃらだった自分を思い出す事が出来る。

 

頑張ろう!!

 

桜の花が大好きです。

桜

 

今日も読んでくださって、ありがとうございます。

 

良い日でありますように。


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